
★★★☆
製作:2024年 タイ 上映時間:116分 監督:チョンドル・スクルワラパット
2020年製作の米国映画『明日への地図を探して』をタイでリメイクした作品である。タイムループの“仕掛けの妙”だけで言えば、初見ということもありオリジナルに軍配が上がるが、物語としての面白さは本作のほうが勝っているかもしれない。また神木隆之介を思わせる、ハチャメチャに明るい主人公トイにも好感を抱いた。ヒロインもどこかで見たような美貌の持ち主だが、個人的には妹役の女優のほうが可愛らしく映ったのは、単なる趣味の問題だろう。
お調子者のトイは、原因不明のタイムループに陥り、大みそかを何度も繰り返している。終わりのない“今日”から抜け出そうと悪戦苦闘する中で、謎めいた美女ウィーと出会う。彼女もまた同じループに囚われていたのだ。二人は協力してループから抜け出す方法を探るが、トイは次第にウィーへ惹かれていく。
終盤でタイムループの原因が明かされるものの、それはあくまでウィーに関する理由であり、オリジナル同様、なぜトイがループに巻き込まれたのかは語られないまま物語は幕を閉じる。それでも映像は美しく、ストーリーも破綻なく進み、タイ映画の水準が確実に向上していることを実感させられた。
評:蔵研人
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