
製作:2021年 英国 上映時間:96分 監督:ジム・イーヴス
家族を顧みず、酒に溺れ、職場の同僚との不倫関係に溺れていたアーリン。そんなある夜の飲酒運転が悲劇を呼び、同乗していた一人息子を失い、仕事も家庭も失うことになる。絶望の淵で、彼女の前に一人の男が現れ、「不可能を可能に」と書かれたチラシを手渡す。最初は無視するアーリンだったが、精神に異常をきたす日々の中で、チラシに記された『エンデバー・インスティテュート社』を訪れる決心をする。
そこは、過去をやり直すことができるという不思議な施設だった。無理やり薬を飲まされ、目を覚ますと、数日前に戻っており、死んだはずの息子が目の前にいた。今度こそ、酒も浮気もやめ、誠実に生きようと決意するアーリン。しかし、過去の記憶が交錯するたびに異常な行動に走り、何度過去をやり直しても事態はうまく収まらない。
観客として、これは単なるタイムループ映画なのだろうか、あるいはアーリン自身に何か秘密があるのか────脳内に埋め込まれたチップが暴走するサイボーグの可能性さえ、頭をよぎる。しかし、確たる答えには至らない。ストーリーはやや粗削りでありながら、結末への期待は募るばかりだった。
ところが、いつの間にか物語は予想外で余り期待しないエンディングへと突入し、いくつもの謎を残したまま幕を閉じてしまう。とても後味が悪いし、消化不良で残酷な結末にも共感できなかった。
評:蔵研人
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