
★★☆
製作:2024年 カナダ 上映時間:80分 監督:アリストメニス・ツルバ
H・G・ウェルズの名作とはまったく無関係の映画であることは承知していた。加えて、あまり評判の芳しくない作品だということもわかっていた。だが、タイムトラベルものに目がない私としては、見過ごすわけにはいかなかった。
物語はこう始まる。
事故で行方不明になった両親を探すため、深い森に分け入った少年。彼は突如として謎のエイリアンに追われ、逃げ込んだ先の円盤状の乗り物をUFOと思い込む。だがそれは、じつはタイムマシンだった。内部にはひとりの少女が潜んでおり、驚いた少年が倒れた拍子に起動スイッチを押してしまう。かくして二人は白亜紀の世界——恐竜の咆哮が響く時代へと跳んでしまう。
やがてティラノサウルスの襲撃を受け、マシンは崖下に転落し破損してしまう。修理には「純銀が必要だ」とAIが告げる。少年たちは銀脈を求めて荒野を進むが、その道中では次々と恐竜たちが襲いかかる……。
物語はこのようにテンポよく展開してゆくものの、CGの完成度はいまひとつで、ストーリーも直線的だ。おそらく子ども向けのB級アドベンチャー映画として創られたのだろう。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ジュラシック・パーク』、『E.T.』といった名作の影響も随所に見られる。
また、劇中では「歴史は変えられない。しかし未来は変えられる」といった哲学めいた台詞が語られるものの、結末ではあっさりと過去を改変してしまう。せっかくのテーマを安易なハッピーエンドで締めくくってしまったのは、少々残念であった。
評:蔵研人
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