
★★☆
製作:2022年 日本 上映時間:102分 監督:羽住英一郎
逢魔ヶ刻に語り継がれる学園怪談、「カラダ探し」。ただの都市伝説と笑い飛ばしていたはずが、ある日、6人の高校生がクラスメイト・三神遥の幽霊に「私のカラダを探して」と懇願される。その声に応じたのは、明日香、高広、留美子、翔太、理恵、健司の6人だった。
その夜から、彼らは異様な儀式の渦中に巻き込まれてゆく。舞台は、夜の闇に沈む校舎。そこに現れるのは、血に塗れた恐怖の化身「赤い人」。バラバラにされた遥の体の一部を見つけるたびに、彼らは追われ、襲われ、殺され、そしてまた朝に戻る。死の連鎖と時間のループ。それはまるで、生きながら悪夢を何度も見せられているような感覚だ。
なぜこの6人が選ばれたのか──。いじめや無視といった陰影を抱えた彼らの内面には、それぞれ秘密や罪、後悔といった澱のような感情が沈んでいる。物語が進むにつれ、それらの過去が静かに浮かび上がり、怪異との接点をかすかに照らしていく。
「赤い人」の存在は不気味で、圧倒的な暴力とともにスプラッター的惨劇を繰り広げるが、その恐怖の持続力にはやや疑問が残る。同じ夜を繰り返す構造が、次第に新鮮さを失い、物語全体に単調さが漂ってくるのも否めない。
とはいえ、最後まで観る価値はあるかもしれない。エンドロール後には、思わず息を呑むようなどんでん返しが用意されている。決して早まって席を立つべきではない。
評:蔵研人
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