
製作:2015年 米国 上映時間:106分 監督:ディーン・イズラライト
タイムマシンを手に入れた高校生たち5人が、過去を行ったり来たりして運命を変えるSFドラマである。
成績優秀なデビッドは大学受験に成功するが、奨学金が手に入らず困っていた。しかし亡父の部屋にあった幼い頃のビデオ映像に、現在の自分の姿が映っているのを発見する。さらに地下作業場でタイムマシンの設計図を発見し、これから自分がタイムマシンを完成することを確信する。そして友人たちや妹とタイムマシンの組み立てと実験を続けるのだった。
やがてタイムマシンが完成し、彼らは常に5人一緒にタイムトラベルすることを誓う。そして宝くじを当てたり、いじめっ子に復讐したり、好きな女性の気をひいたりと、やりたい放題ゴッコが始まるのだ。
ところがある事情から、デビッドがルールを破って一人でタイムトラベルをする。理由ははっきりしないが、それが原因だったのか、世界中で暴動や飛行機事故などが乱発する状況に陥ってしまう。さてどうやってこの事態を収拾するのだろうか……。と考える間もなく、ただただ余りにも単純な解決方法に呆れてしまった。あれで元に戻るなら苦労はないし説得力もなかったね。またどんでん返しが用意されていないのも物足りない。
さて過去を改変すると、未来が大きく変わってしまう可能性が生じてしまう。これこそタイムトラベルの鉄則なのだが、あれだけ「でたらめ暴走」を繰り返せば、なるほどと頷かざるを得ないだろう。それほど彼らは、タイムマシンで遊び惚け過ぎたのである。
テーマ的にはなかなか面白かったのだが、なにせハンディカメラの映像で船酔い状態になってしまった。なぜそこまでハンディカメラにこだわるのか私には理解できない、それだけでもマイナス1点だね。
評:蔵研人