★★★★
製作:2014年 日本 上映時間:95分 監督:八木竜一、山崎貴
藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品として製作され、シリーズ初の3DCGで『ドラえもん』を再構築した作品である。従ってかつての名作を繋ぎ合せているため、ストーリーにオリジナリティーが欠けているという批判もあるようだ。
だが3DCGの映像は、まるで最近のディズニーアニメのように洗練されており、映画館の大スクリーンで観る価値は十分に高い。また見方を変えれば、つぎはぎなストーリーをよくここまでまとめて、大人の鑑賞にも耐えられ総括的な作品に創りあげたものだと評価しても良いだろう。さすが『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴氏が手がけた脚本である。
ただSFとしての発想がかなり甘い。そもそものび太の結婚相手を替えるために、曾孫がドラえもんを現代に送り込んだということ自体があり得ない。つまり結婚相手が替われば、その曾孫は誕生しないわけで、タイムマシンで過去に来ることも出来ないはずだからである。
また現代(と言っても昭和時代?)から15年後に街中空を飛ぶ乗り物だらけというのも飛躍し過ぎているではないか。せっかく大人にも楽しめる作品を目指したのだから、そのあたりの矛盾が起こらないような設定が必要だったのではないだろうか・・・。
まあいずれにせよ、ドラえもんのアニメを観てこれほど泣けるとは思わなかった。映画が終わって、隣に座っていた小さな子が、「面白かったね」と親に話しかけているのを聞いて、やっぱり良い映画だったんだと感じざるを得なかったのも確かである。
評:蔵研人








