★★★☆
製作:2014年 米国 上映時間:132分 監督:ブライアン・シンガー
基本的にシリーズものは余り観ないことにしているのだが、本作はサブタイトルが示す通り、タイムトラベルを扱っているので早速映画館で観ることにした。今回の主役も一応は、ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンなのだが、若き日のプロフェッサーを演じるジェームズ・マカヴォイと、ミスティークを演じたジェニファー・ローレンスも主役と言っても間違いないだろう。というよりウルヴァリンの活躍はかなり控え目だったような気がする。
つまり現状の危機を打破するために、不老不死のウルヴァリンが過去に跳ばされて、過去の歴史を変える旅に出るのだが、そこで鍵を握るプロフェッサーとミスティークに遭遇すると言う設定なのである。さすがにタイムトラベル仕立てなので、いろいろと捻った展開になり易い。特にシリーズを通して観ていないとちょっと分かり難いのが、現在のマグニートーが味方であるのに、過去のマグニートーは敵に回ってしまうと言うことであろうか。
暗い未来戦争や過去に戻ってそれを阻止しようとする展開には、なんとなく『ターミネーター』の臭いを感じたのは私だけであろうか。だんだんスケールが大きくなり過ぎて、ちょっと食傷気味だった本シリーズだったが、ラストでは全てがリセットされ、これからまたX-MENたちの個性を生かした新たなる活躍が期待出来るかもしれない。
評:蔵研人