製作:2010年 米国 上映時間:99分 監督:スティーヴ・ピンク
この長ったらしいタイトルこそ、実は2007年に公開された邦画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 』の完全パクリである。そして中身は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をテイストにした『ハング・オーバー』という感じのドタバタコメディであった。
終始おバカなオヤジ三人が騒々し過ぎて、そのうえ下品な展開が多く、かなり不快な気分にさせられた。だがほぼ予想通りではあっても、あのラストの落ちはなかなか良かったな・・・。
話が前後してしまったが、とりあえず、あらすじを簡単に紹介しておこう。
とあるスキー場のリゾート地で、突然ジェットバスがタイムマシンとなり、三人の冴えないオヤジとオタク青年が、24年前にタイムスリップし、アホらしいドタバタ珍騒動を繰り広げた挙句、ラストにはまた現代に戻ってくるというお話である。
このタイムトラベルには、「オタク青年の父親は一体誰だったのか?」と「ホテルのボーイは片腕をどのようにして失ったのか?」という謎解きが含まれている。そして何といっても最大の見所は、オヤジたちが、もしあのときこうしていれば、自分の未来はどう変わったのかという『バタフライ・エフェクト』効果である。
とりあえず下品で不潔な部分には目をつぶりながら、過去のタイムトラベル映画のパロディを楽しむことは出来た。タイムトラベルファンなら、見逃す手はないだろう。
なお最近続編が製作されたようだが、ネットの評価がかなり低いので、観ようか観るまいか迷っているところだ。
評:蔵研人