タイムトラベル 本と映画とマンガ

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2022年11月

東京リベンジャーズ

★★★☆
製作:2021年 日本 上映時間:120分 監督:英勉

 和久井健のコミック『東京卍リベンジャーズ』を原作にしたSFアクション映画である。フリーターでどん底生活を送っている花垣武道は、高校時代の恋人・橘日向と彼女の弟・直人が殺され、その死に巨悪組織・東京卍會が絡んでいることを知る。ところがその翌日、駅のホームで何者かに押され電車が迫る線路に落とされてしまうのだが……。目を覚ますと情けない不良だった10年前にタイムリープしていた。
 
 それで橘日向の死を回避するために、あらゆる手段を講じるのだがなかなか原因が掴めないまま、何度もタイムリープを繰り返すのだった。果たして花垣武道は、過去を改変して未来を救うことが出来るのだろうか……。というと何となくSF映画ぽいのだが、中身は超おバカなバリバリのアクション映画なのであった。
 原作は読んでいないが、さすがマンガだけあって吉沢亮扮する(佐野万次郎[マイキー])と山田裕貴扮する(龍宮寺堅[ドラケン])の超人的な強さには度肝を抜かれてしまったぜ。それで昔観た映画『湘南暴走族』の江口洋介と織田裕二を思い出してしまうのは、古いおじさんだけだよなぁ~。
 

評:蔵研人

時空大戦4

著者:草薙圭一郎

 2004年4月6日のことである。突然猛烈な磁気嵐の襲来に遭遇し、北海道が丸ごと時空を超えて1945年にタイムスリップしてしまう。なんと1945年4月と言えば終戦間際で、米軍による戦艦大和の撃沈や、沖縄の占領が目の前に迫っている状況ではないか。そんな異常事態に戸惑う北海道駐屯の自衛隊だったが、悲惨な敗北や原爆の投下を防ぐため、壊滅寸前の帝国陸海軍を支援することを決定するのである。

 現代兵器と半世紀前の兵器の威力の差は歴然としている。だがいかに圧倒的な威力の差があろうとも、自衛隊のミサイルは100発100中で旧米軍の弾丸はほとんどかすりもしないのは行き過ぎではないだろうか。とは言いつつも実に気分爽快なのだ。戦艦大和は撃沈されず、沖縄に上陸した米軍も叩き出し、なんとマリアナ諸島やフィリピンまで奪回してしまうのである。
 さらには歴史上の人物たちも多数登場してくるし、ある意味では太平洋戦争に至った歴史的背景も描かれていてかなり勉強をさせてもらった気がする。そして最後のマッカーサーの謀反と原爆反撃には、誰もがドキドキさせられてしまうだろう。

 そんなわけで遅読者の私にしては、600ページを超える長編にも拘らず、あっという間に読破してしまったのだ。さてこの歴史を覆してしまった戦争の行く末はどうなるのか、そして自衛隊たちは現代に戻ることができるのだろうか。それは本作を読んでのお楽しみとしておこう。

評:蔵研人
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