製作:1986年 米国 上映時間:119分 監督:レナード・ニモイ
 

 スタートレックシリーズは、スターウォーズに比べるとかなり地味で、提督役の俳優も余り好きではないので、二作位しか観ていない。ただ本作では、タイムトラベルを扱っているということなので、タイムトラベルマニアとしては、放っておけずDVDをレンタルすることになった訳である。

 思った通り序盤は退屈でどうも肌に合わない。それで途中何度か、もう観るのを辞めようかと思ったが、やはりタイムトラベルが始まると、少し面白くなってきた。だが派手な事件も起こさず、タイムパラドックスも設定されていない。ただ23世紀から20世紀にタイムトラベルしただけという展開にやや失望した。

 それに彼等がタイムトラベルした理由が、ちょっとこじつけ気味だ。つまり謎の飛行体によって地球の存亡が危ぶまれ、その飛行体が発する言葉がクジラ語だというわけである。だが23世紀では、すでにクジラは絶滅してしまったため、20世紀にタイムワープして、クジラを捕獲してくるという筋書きなのだ。なんだが、クジラ愛護団体の宣伝映画のようで、ちょっと納得し難い展開なのである。まあそこそこ楽しめたが、やはり私にとってこのシリーズは、いまいちの感が拭い切れない。

評:蔵研人