製作:2009年 米国 上映時間:111分 監督:ポール・マクギガン
超能力者同士の戦いがテーマのアクション映画なのだが、Xメンを期待すると裏切られるかもしれない。本作での超能力は、未来予知能力と相手の記憶や意志を制御する超能力が中心となり、Xメンのような派手なスペクタクルシーンは少ないからだ。
ちなみに登場する超能力の種類を分類整理すると次の通り。
①ムーブ 念力による遠隔操作
②ウォッチ 未来を予知する
③プッシュ 相手の記憶や意志を制御する
④スニフ 臭いで相手の過去と現実を特定する
⑤ブリード 声で人や物を破壊する
⑥シフト 物体を別物に作り変える
⑦スティッチ 触れて傷を治す
⑧シャドウ 超能者から人や物を隠す
⑨ワイプ 相手の記憶を特定期間消去する
とにかく変わった能力が多く、超能力者も多数登場する。
ただ舞台が香港であり、高層ビル群の隙間からドロ臭さが鼻をつく。なんだかハリウッド資本の入った香港映画のような感があってかなり違和感を覚えた。また秘密組織ディビジョンと超能力者たちのバックボーンが説明不足で、SFの中にミステリー風味が漂ってくる。
始めのうちはこの風変わりな展開に、アメコミものにはない重厚さと奥深さを感じたのだが、登場人物が超能力者ばかりであることと、後半になって物語が単調になってしまったのが残念だった。視点はなかなか鋭いのだが、なにか中途半端で食い足りない。
ただ本作もダコタ・ファニング嬢の存在感によって、かなり救われた。子役のときから注目していたが、とにかくこの天才少女は一体どこまで快進撃を続けるのだろうか。子役で成功した子は、大人なってさほど伸びない例が多いのが一抹の不安ではある。それにしても彼女、どことなく雰囲気が安達祐実に似ていると思わない?
評:蔵研人








