製作:2005年 米国 上映時間:87分 監督:デヴィッド・ヴァン・エッセン

 
 世界中の時間を、10分間だけ戻せる携帯用タイムマシンが完成。そしてマシンを奪った銀行強盗を追跡するドタバタSFである。低予算のB級映画だが、アイデア勝負の一発作品といったところか。
 ただタイムマシンを使うのが、序盤の銀行内と、ラストの飛行機内だけというのが大不満である。銀行以降はいつタイムマシンを使うのかと、引っ張りに引っ張り続けて、結局ラストに一回だけとはね・・・。

 これではインチキ見世物小屋に、騙されて入ったようなものである。中途半端なアクションはどうでもいいから、もっとB級に徹して、タイムマシンでいろいろいたずらして欲しかったんだが。
 この映画、なんだかこのラストシーンのためにだけあるような感じだ。これでは観客の心を掴めるはずはないよね。
 たまたま僕の好きなテーマで、アイデアが面白かったので、エコヒイキして★ひとつ大おまけである。もう少しストーリーを捻って、続編を創ってくれないかなあ。

評:蔵研人