タイムトラベル 本と映画とマンガ

 本ブログは、タイムトラベルファンのために、タイムトラベルを扱った小説や論文、そして映画やマンガなどを紹介しています。ぜひ気楽に立ち寄って、ご一読ください。

 タイムマシン、タイムトラベル、タイムスリップ、時間ループ、パラレルワールド、時間に関係する作品を収集しています。まだまだ積読だけで読んでいない作品がたくさんあるのですが、順次読破したら本ブログにて感想を発表してゆきますね。

時空を超えて4

著者:ギヨーム・ミュッソ

 60才になる医師のエリオットは、肺がんを患い余命数ヶ月の運命であった。カンボジアのジャングルで命がけで医療に専念したお札にと、原住民の村長から不思議な薬をもらう。この薬は全部で10錠。薬を服用して眠りにつくと、数十分間だけ30年前にタイムスリップすることが出来るのだ。

 自分の責任で最愛の恋人だったイレナを亡くしてしまったエリオットは、死ぬ前に一目だけでも生前の彼女に逢いたいと、半信半疑で薬を飲み、30年前にタイムスリップする。そしてそこで最初に出逢ったのは、30才の若かりし日の自分自身であった。
 30年前にイレナを事故から救えば、20年前に行きずりの女性との間に出来た愛娘のアンジーが生まれてこない。この矛盾した二つの命を救うことが可能なのか…。

 タイムトラべルと恋愛を組み合わせたラブ・ファンタジー作品は、ハーレクインものを含めて山ほどある。大体がハッピーエンドのラブファンタジーか、切なさの残るリリカルファンタジーのどちらかである。
 だが本作はそのどちらにも属しているうえ、ファンタジーにサスペンスとアドベンチャーをブレンドした魅力を併せ持っているのだ。またテンポが良くリズムカルなので、まさに映画を観ているのかと錯覚してしまう。

 映画と言えば、本作はフランスで映画化されることが決定しているという。早くこの映画を観たいなぁ…。だがネットを探した限りでは、フランスで映画化されたという情報は得られなかった。ところが2016年12月に韓国でこの小説を基にした映画が上映されていたのである。邦題が『あなた、そこにいてくれますか』だったので気が付かなかったのだが、友人から情報を得てはじめて分かった。もちろんすぐに鑑賞し、なかなか素晴らしい映画だったことを記しておく。

 ここまでは、良いことずくめ作品のように書いてしまったが、気になることもいくつかある。まず過去の自分自身と逢って、会話までしているのは、非常に不自然ではないか。60才のエリオットは、30才のときに未来の自分とは逢っていないからである。
 このように、過去の自分と逢ってしまうと、タイムパラドックスが発生してしまうので、通常はこの状況を避けるか、過去の自分には気づかれない配慮が施されているものだ。まあ本作は、過去の自分との接触がないと成立しないので、ここは目をつぶるしかない。

 もうひとつ腑に落ちないのは、過去のエリオットが、未来のエリオットの言うことを、苦悩しながらもことごとく守るということだ。イレナとは結婚しても、いいじゃないの。20年後に行きずりの女性と浮気すれば、娘のアンジーも無事生まれるはずである。
 また浮気をせずにアンジーが生まれなかったとしても、それはパラレルワールドでの話なのだから、深刻に考えることもないと思うのだが…。
 この二点だけが、どうしても納得出来ない。だが、著者の巧みなストーリー展開のため、イレナが登場するあたりから、グイグイとお話の中に惹きこまれてしまった。そして終盤は、通勤電車の中にもかかわらず、涙々の大感動で読了したわけである。

評:蔵研人

イフ・オンリー 4

イフ・オンリー

製作:1998年 英国、スペイン 上映時間:92分 監督:マリア・リポル

 タイムトラベル専門ブログを主宰しているしょーすけさんの『浮浪雲のように』で知ったイギリス映画である。かなり面白い作品なのだが、なぜかDVD化されていない。あれこれ探した結果、運良くオークションで入手することが叶った。

 浮気したことをうっかり恋人のシルヴィアに告白し、即彼女に三行り半をつきつけられたヴィクター。終焉した恋を絶ち切れない彼は、シルヴィアの結婚式の前日、泥酔してゴミ箱の中で寝てしまう。
 それから不思議なゴミ収集人が現れて、魔法の呪文を唱えると、ヴィクターはシルヴィアと別れる直前の過去に戻っていたのだった。そこで彼はもう一度やり直し!。今度はシルヴィアを大切にし、浮気もやめるのだが・・・。

 時間の繰返しによって自分の人生をリセットする作品としては、『恋はデ・ジャヴ』や『タイムアクセル12:01』などがあるが、この作品でのやり直しは、たったの一回である。またとくにタイムパラドックス等にも言及していない。過去に戻るというのは一つの手法であり、どちらかといえば「人生をリセットしたらどうなるのか?」というテーマが主目的のようである。

 よくある手法ではあるが、人生は一筋縄ではゆかないのか、運命という定めには逆らえないのか、単純にハッピーエンドに終らないところに含蓄を感じてしまった。ラストシーンは皮肉めいているが、ある意味優しさを感じる展開でもある。またペネロペ・クルスのたどたどしい英語と、初々しいルックスも必見である。

評:蔵研人

だからタイムマシンには乗りたくなかった。3

著者:時羽 紘

 実に長ったらしいタイトルなのだが、なにげにタイムトラベルファンの気を引くタイトルでもある。主な登場人物はたった4人の学園ラブファンタジー、映画ならさしづめB級作品と言う趣だろうか。
 主人公の九條楓は高校一年生で、心優しく自分の言いたいことをはっきり主張できない女の子。大好きな1年先輩の伊波潤と付き合っている。そんなある日、雨宮奏という未来からやって来たという不思議な男の子と遭遇。彼のタイムマシンで10年後の世界に跳ぶと、見知らぬ美人女性と伊波潤が結婚式を挙げているところだった。

 そして再び現代に戻ると、なんと伊波潤と同クラスに10年後に彼の花嫁になる野村みな子がいるではないか。そして彼女は伊波潤に告って断られたにも拘らず、しつこく潤に付きまとっているのだった。
 そしてことあるごとに、楓と潤の邪魔をしてくるのだ。そうこうしているうちに楓と潤の二人に誤解が生じて、ぎくしゃくした関係に陥ってしまうのである。結局タイムマシンで覗いた未来通り、潤は楓と別れてみな子と結婚してしまうのだろうか・・・。

 登場人物も少なく物語の幅も狭く、ただただ潤を慕う楓の想いと二人のすれ違い、そしてみな子の意地悪に終始するだけのお話なのだが、年甲斐もなくドキドキして楽しく読ませてもらった。また謎の少年・雨宮奏の正体については、途中で何となく想像できるようになるのだが、なぜ彼がああすることになったのかはちょっと無理があるかも・・・。いずれにせよ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の逆転バージョンといった味がしたことは否めないね。

評:蔵研人

ワン・モア・タイム4

製作:1989年 米国 上映時間:103分 監督:エミール・アルドリーノ 主演:シビル・シェパード、ロバート・ダウニー・Jr

 製作1989年と、だいぶ古い映画であるが、なかなかよく出来たファンタジック・ラブコメディーである。タイトルから僕の大好きなタイムトラベルものなのかと思ったのだが、それは微妙な勘違いだったようだ。

 どちらかといえば、『天国から来たチャンピオン』に驚くほど似た設定であり、どららも心温まる作品に仕上がっているじゃない。
 結婚したばかりで愛する夫を亡くしたコリンヌ未亡人のもとに、娘のBFアレックスがやってくる。ところが彼は、亡夫の生まれ替わりだという。それから奇妙な三角関係が続くのであった…。

 コリンヌ役のシビル・シェパードは、スタイル抜群でとても美しい。またアレックス役のロバート・ダウニー・Jrと、娘役のメアリー・スチュアート・マスターソンが、若々しくてとても可愛いよね。
 まさにぴったりハマリ役のキャストの面々。やはりラブコメはキャストが命だと、つくづく感じた作品である。

評:蔵研人

シャッフル3

製作:2007年 米国 上映時間:96分 監督:メナン・ヤポ 主演:サンドラ・ブロック
 

 二人の娘と最愛の夫と共に、郊外の素適な家に暮すリンダ(サンドラ・ブロック)は、幸福の絶頂にあった。ところが出張中の夫(ジュリアン・マクマホン)が交通事故で急死し、いきなり不幸のドン底に叩き落されてしまう。
 突然の事態にパニック状態となり、疲労感でぐったりとなった彼女だが、不思議なことに翌朝目を覚ますと、死んだはずの夫がキッチンで朝食の支度をしていたのだ。夫は何もなかったかのように振舞っているし、子供たちも夫が生きていることに何の疑問も抱いていないのである・・・。

 あの事故は夢だったのかと思ったのも束の間で、翌朝目覚めると夫の葬式が待っていた。これは一体何事なのかと、彼女には事の成行きが信じられない。
 こうして目覚めるたびに夫が生きたり死んだりする。果して夢なのか誰かの仕組んだいたずらなのだろうか。結局のところ、一週間のうち毎日が順番に過ぎてゆかず、まるでカードをシャッフルしたように不規則に次の日が訪れるのだった。

 『恋はデ・ジャブ』や『タイムアクセル12:01』は、同じ毎日が繰り返され、『メメント』は過去から現在へと時間が繋がってゆくが、この作品では過去と現在がシャッフルされながら、時間は過去から現在へと流れてゆくのである。
 このように変則的に時間流を動かしてゆく作品は珍しく、なかなか楽しかったのだが、やはり前述した作品群の亜流に過ぎない。というのも、ストーリーそのものに深みがなく、主張したいテーマも感じられず、シャッフルというアイデアしか見えてこないからである。あえて言えば、「幸福も不幸も自分自身が生み出すもの」という教訓だろうか。

 またサンドラ・ブロックが適役だったかも疑問で、大味な彼女よりもメンタリティーな雰囲気を醸し出す女優は、他に大勢いると思うのだが・・・。さらにラストの展開は、余りにも正直過ぎるのではないか。もっとネットリとした恐怖感と、もうひと捻りが欲しかったな。大好きな時間テーマものだけに少し残念な気がするのである。

評:蔵研人

ターミネーター44

製作:2009年 米国 上映時間:114分 監督:マックG

 衝撃の『ターミネーター』が製作されたのが1984年。それ以降『ターミネーター2』、『ターミネーター3』と、いずれもアーノルド・シュワルツェネッガー主演であったが、いずれも第一作を超えることは出来なかった。
 本作ではシュワルツェネッガーは、主役ではなくCGでのチョイ役に過ぎない。また舞台もターミネーターが製造された2018年になっている。つまり過去の作品で断片的に描かれていた核戦争後の未来世界でのお話なのだ。

 当然主人公になるのは、人類の救世主となるジョン・コナー(クリスチャン・べイル)なのだが、時代背景は、コナーがまだ小隊のリーダーとして活躍している頃である。従って本作では、彼はまだ完全な主人公とは言えないし、余り魅力的な人物にも描かれていない。
 どちらかといえば、今回はサイボーグのマーカス・ライト(サム・ワーシントン)のほうにスポットライトが当たっていたようだ。そしてのちにジョンの父親となるはずの、カイル・リースとのからみがキーポイントとなる。

 シリーズものといっても、毎回味の異なる展開を繰り広げてきたターミネーターシリーズだが、とうとう未来編に突入し、これまでとは全く別作品のようなストーリーが始まった。
 本作ではバイクロボの「モトターミネーター」や、巨大ロボの「ハーヴェスター」、水中ロボの「ハイドロボット」など多数のマシンが登場しする。またアクション映画というよりは、戦争映画そのものといった趣きである。

 ターミネーターは、旧式のTー600型やシュワちゃんでお馴染みのTー800型が登場するが、『ターミネーター2』や『ターミネーター3』で登場した新型マシンはまだ製造されていない。
 今回はコナーがカリスマへの道を歩み始める迄を描いているだけなので、少なくともあと2作位の続編が製作されることは間違いないだろう。
 カイルが過去の世界へ行くこと、そしてターミネーター達がコナーの存在を抹殺しに過去へ跳ぶくだりで、過去の作品とどのようにリンクさせるのだろうか。そしてこの超大作をどのような形で収束させるのか。興味深々でゾクゾクする。続編が待ちどおしくて我慢できないぜ。

 その後シリーズ5作目として、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』が2015年に公開された。ところが、年老いたシュワちゃんが再びターミネーターとして登場するという以外は余り見所がなく、前作までのスタンスとは全く異なる作品となってしまった。
 ただ2019年11月には、シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンが製作に復帰し、新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』が公開されるので、なんとか期待を繋ぎたいものである。

評:蔵研人

タイムアクセル12:014

製作:1993年 米国 上映時間:94分 監督:ジャック・ショルダー

   かなり以前に1度観た映画だが、その後タイムトラベルファンになって、もう一度観たくて堪らなくなってしまったのである。ところがいくらDVDを探しても見当たらない。そこでやむなく映像が悪いのは我慢して、レンタル落ちの中古ビデオを購入してしまった。

 本作は『恋はデジャ・ブ』同様、ある1日の繰返しが延々と続く。『恋はデジャ・ブ』は、美人プロデューサーの女性をくどくために、何度も1日を繰り返す男の話だった。本作は惚れた同僚女性を、殺し屋から守るために何度も1日を繰り返す男の話である。

 繰返しを続ける原因は、どちらも女性のためなんだね。違うところは、本作の時間循環ほうが、やや理論的だということである。いずれにせよ、双方よく似た作品である。だがどちらの作品も、1993年製作なので、どちらかがパクッたということはないだろう。それにしても、偶然の産物にしては似過ぎているよな・・・。

 『恋はデジャ・ブ』には一歩譲るものの、本作の出来映えもなかなかである。とにかく面白いし、よく練られたストーリー構成である。そしてヒロイン役のヘレン・スレイターがとても知的でキュートだ。
 若かりし日の彼女が『スーパーガール』だったと知って、驚きの中に懐かしさが溢れてくるようであった。ところで彼女もあっという間に50代半ばになってしまった。最近はほとんど映画出演はなく、フォークやジャズの歌手をしたり、TVドラマに出演しているらしい。

評:蔵研人


イエスタデイズ4

製作:2008年 日本 上映時間:119分 監督:窪田崇

 主人公聡史(塚本高史)は、余命わずかな父親(國村隼)に、青年時代に別れた恋人を探して欲しいと頼まれる。手がかりは彼女の名前と、若き日の父が描き貯めたスケッチブックのみ…。
 そのスケッチブックに描かれた場所に行き、そのスケッチブックをじっと見つめていると、いつの間にかそれが描かれた時代にタイムスリップしてしまう。そしてそこで彼は、若かりし日の父(和田聰)と、美しい恋人・澪(原田夏希)に出会うのだった。

 愛しているが故の別れ、父と母との出逢い、知り得なかった父の苦悩、などなど…この手の映画で使われる常套手段ではあるが、甘くせつなくノスタルジックな展開と美しい映像が流れてゆく。
 ストーリー構成では、『地下鉄に乗って』とやや似ているが、タイムスリップ手法は、絵と写真の違いこそあれ、『バタフライエフェクト2』そのままである。だが『バタフライエフェクト2』のタイムスリップよりは、本作のほうがずっと必然性があった。

 タイムスリップを利用したラブファンタジー作品としては、かなり良質の部類に入る作品だと確信する。しかし、原作が短編であるためか、心に深く突き刺さるような大感動シーンがなく、「爽やか感動」止りというところに、今一つ物足りなさを禁じ得なかったのも事実である。本多孝好の原作小説については既に読破しているので、近いうちにレビューを紹介したいと考えている。

評:蔵研人

まだ見ぬ冬の悲しみも4

著者:山本 弘

 少しきどり過ぎの感があるタイトル作品を始め、『奥歯のスイッチを入れろ』、『バイオシップ・ハンター』、『メデューサの呪文』、『シュレディンガーのチョコパフェ』、『闇からの衝動』と長いタイトルの中編小説が並ぶ。

 『奥歯のスイッチを入れろ』は、バトルスーツに身を固めた超最新サイボークのアクションシーンに終始する。まるでマンガのワンシーンを丁寧に再現したかのような小説で、かなり面白いのだが、バトルシ一ンを詳細に描き過ぎていて、読者はいつまでもお預けを食らい続ける。まるで、板垣恵介のマンガのようでストレスが溜まってゆく。

 『バイオシップ・ハンター』は、宇宙ものでバイオシップという生物宇宙船にまつわる話。『メデューサの呪文』は、言葉を兵器に出来る異星人のお話。『闇からの衝動』は地下室にある穴の奥に潜む怪物のお話で、SFチックなホラーである。
 そしてタイトルの『まだ見ぬ冬の悲しみも』と『シュレディンガーのチョコパフェ』の二作こそが、目的の時間テーマ小説なのだ。どちちも時間や次元を操ることにより、この世が破壊されるというネガティブポリシーをテーマとしている。
 著者の新感覚パラドックス理論と、明快なストーリー展開には、絶大なる拍手を送りたいが、中編ではなく長編作品も読んでみたいものである。

評:蔵研人

八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。3

著者:天沢夏月

 舌を噛みそうな長ったらしいタイトルだが、まさに主人公の心象風景を全て吐露し尽くしているではないか。本書はSFというよりは、バリバリの学園恋愛小説である。ところが彼女が死んだ4年後に、過去の交換日記の空白に、新しい返事が綴られているのだった。そしてそこから再び『彼女との不思議な交換日記』が再開する、というファンタジックなお話なのである。

 もしかして彼女は死んでいなかったのか、それとも霊界からのメッセージなのだろうか。いやいややっぱり彼女は死んでいて、この交換日記は過去との「タイムメール」なのだろうか・・・。だとするとあの韓国映画『イルマーレ』そのものである。
 果たして主人公はこの交換日記で過去を変え、彼女を死から救うことが出来るのであろうか・・・。いろいろな疑惑と期待の中で、ストーリーは過去と現代を交互に紡ぎ始めるのだ。

 高校2年の夏休み直前、図書室で知り合った背の低い女の子は、主人公より先輩の3年生。しかも心臓が弱くて1年留年しているため、実際は2歳年上のお姉さんだった。ペースメーカーを装着している彼女は携帯を持てない。それで二人は昔ながらの『交換日記』を始めるのである。そして夏祭りの日に主人公が彼女に愛を告白し、二人はつきあい始めることになるのだった。

 それから二人にとっては、甘辛いラムネソーダのような40日間が流れてゆく。そして夏休みが終わる直前に、彼女が「海に行きたい」とはじめて我がままをいう。それが運命の別れ道となってしまうのだ。・・・・それから4年後、主人公はあのとき海に行ったことを、ずっとずっと後悔し続けていたのである。

 甘く切ないラブファンタジーである。もう少し私が若かったら★★★★☆でも良かったのだが・・・。だから少なくとも20歳以下の若い人たちなら、大感動するに違いないだろう。

評:蔵研人

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