タイムトラベル 本と映画とマンガ

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記憶

ANON アノン

ANON アノン

★★★☆
製作:2018年 米国・英国・ドイツ 上映時間:100分 監督:アンドリュー・ニコル

 タイトルのANONとは「匿名」を意味するようだ。近未来が舞台なのだが、人の記憶が記録・検閲されるようになった世界を描いている。個人情報やプライバシーが全て無視される恐ろしい時代の到来なのだが、そのお陰で犯罪のない世界を構築することができたのである。

 ところがある日記憶の読めない女が登場し、同時に不可思議な殺人事件が頻発するようになってしまう。主人公のサル刑事は匿名化したある女性が犯人ではないかと推察し、自らオトリ捜査を実行するのだが、事態は驚くべき方向へと向かうのだった。

 テーマはユニークだし、アナログ映像にデジタル映像をブレンドしたビジュアルも、いかにもSFに染まってなかなかお洒落な雰囲気を醸し出している。ただストーリー的には、単調で余り深みがなく説得力も感じられないのが残念だ。またオマケのようなエッチシーンも、男性観客にはありがたいものの、単なる時間稼ぎにしか感じられなかった。


評:蔵研人

50回目のファーストキス

★★★☆

製作:2018年 日本 上映時間:114分 監督:福田雄一

 2004年に製作された米国版がオリジナルで、本作はそのリメイクである。50回目のファーストキスとは、一晩寝ると記憶を失ってしまう女性とのラブストーリーと言えば分かるであろう。そう彼女にとっては、毎日毎日が初めての経験なのだから、いつのキスもファーストキスと言うことになるのである。
 米国版はアダム・サンドラーとドリュー・バリモアのコンビで、ラストシーンで大泣きした記憶がある。この結果が分かっているので、日本版では大泣きはしなかったが、ホロリときたことは否めない。いずれにせよ、米国版を観ていない人なら大泣きだったかもしれないね。

 何れも舞台はハワイだし、内容も殆ど変わらないのだが、やはりキャストにかなり疑問を感じた。まず主演の長澤まさみについては、全く問題なし。ずっとその美脚に見とれていた。彼女だけはドリュー・バリモアを超えていたかも…。ただ相手役の山田孝之の背が低いのがちょっと気になったことと、ムロツヨシと仲野太賀のドタバタ演技が濃すぎてぶち壊し状況だったのがつくづく残念であった。

●ストーリーの内容については、米国版を観たときに書いたものを下記に紹介するので参考にして欲しい。

 最近少しブームになりつつある『記憶テーマ』のラブコメで、主演はアダム・サンドラーとドリュー・バルモアのぴったしコンビである。
 恋の始まりは、水族館の獣医をしているアダムが、毎朝同じレストランで、いつも同じ朝食を摂っているドリューに一目惚れするという展開。
 ある日やっと彼女と親しくなり、翌日同じ場所で、親しげに声をかけると、彼女は怪訝な顔をして相手にしてくれない。実はある事故を起こしてから、脳の一部を欠損したおかげで、彼女の記憶は一日しか持たなかったのだ。

 そんな彼女に夢中になってしまったアダムは、毎日毎日手を変え品を変えて、彼女の気を惹こうと涙ぐましいアタックを繰り返すのだった。何度も彼女のハートを射とめて、キス迄には至るのだが、翌日になるとまた彼女は、アダムのことを綺麗さっぱりと忘れてしまうのである。そしてまた翌日を迎えるわけだが、一体何時になったら彼女は彼のことを記憶出来るのか、と不安と期待を抱かせながらストーリーは進んでゆく。

 笑いあり、涙あり、ロマンチックなムードもたっぷり・・・まさに恋人と一緒に観るには最適の映画なのだ。そしてラストのどんでん返しもなかなか洒落ていた。ドリュー・バルモアは余り好きなタイプの女優さんではないのだが、この役処はハマリ役で、アダムともピッタリと息が合っていたと思う。

評:蔵研人


おもいでエマノン4

著者:梶尾真治 

 ノーネーム(名無し)の逆さ綴り「EMANON」を通称とする少女「エマノン」。彼女は太古の時代からの記憶を持ち続けている。
 だがその記憶は、子供を産むとその子に引き継がれ、自分自身の記憶からは消去されてしまうのだ。そして記憶を引き継いだ娘がエマノンとなり、全国放浪の旅に出る。

 なかなか斬新なアイデアである。このエスパー少女を主人公にして、オムニバススタイルのショートストーリーが連なっている。本書にはタイトルの「おもいでエマノン」ほか全8作のストーリーが詰め込まれている。
 著者の梶尾真治は、初めの「おもいでエマノン」だけで完結にするつもりだったらしい。そのあと好評を得たため、何となくエマノンを登場させているうちにシリーズとなってしまったようだ。

 本作以外にも『さすらいエマノン』、『かりそめエマノン』、『まろうどエマノン』と、たて続けに出版されている。そして今も継続中である。小説のほうは無理に引き延ばしている感があり少し食傷気味かな。
 だが鶴田謙二が描くカバーイラストがとてもいいね。亜麻色の長髪をなびかせた大きな瞳の少女は、エマノンのイメージぴったりだ。きっとこのイラストに惹かれて、この本を手にする人も多いことだろう。

評:蔵研人

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