タイムトラベル 本と映画とマンガ

 本ブログは、タイムトラベルファンのために、タイムトラベルを扱った小説や論文、そして映画やマンガなどを紹介しています。ぜひ気楽に立ち寄って、ご一読ください。

2020年03月

タイム・ハンターズ3

製作:2013年 ロシア 上映時間:100分 監督:ユーリー・モロズ

 タイムトラベルものには、不出来な作品が多いのだが、タイムトラベルマニアとしては作品の良し悪しよりも、とにかく観ることが優先してしまう。という訳で今回も衝動買い、いや衝動レンタルしてしまった。
 ケータイ電話と謎のアプリの組み合わせで、たちまちインスタントタイムマシンが完成。これを使ったロシアのジャーナリストが200年前にタイムスリップし、ロシア軍と海賊たちとの戦いに巻き込まれてゆく。

 SFアドベンチャーコメディーと言えば良いのだろうか。珍妙なロシア映画である。ただなぜタイムスリップする必要があったのかが、未だに良く判らない。またロシアの歴史に疎いため、かつて米国に実在したロシア領「ロス砦」についても初めて知ることになった。この映画を観る前に、その辺の事情を知っていれば、もう少し楽しく鑑賞することが出来たかもしれない。

評:蔵研人

タイムシャッフル

★★★☆

製作:2014年 米国 上映時間:104分 監督:ブラッドリー・キング

 
 バイトでアパートの管理人をしながら、ルームシェアリングをしている三人の若者たち。そのうち二人の男女は売れない画家のカップルで、もう一人は博打好きの友人である。
 ある日向かいの部屋に住む老人の家を訪ねると、老人は不在で壁には無数のポラロイド写真が貼ってあった。なんとその写真は向かいに住む自分たちを隠し撮りしたものばかり。
 すわストーカーだったのかと思ったら、実は窓際に設置されていた巨大カメラは、24時間後の未来を写し出すタイムカメラだった。そして壁に貼られていた写真は、自分たちの未来を写したものだったのである。

 さらに倉庫の扉を開けると、そこには焼け焦げたような老人の死体が転がっていた。老人の死は、未来の写真に逆らったためだと思いこんだ三人は、写真に移されている通りの明日を演じることを決断するのであった。
 そして画家は明日の自分が描いたと思われる絵を模倣して絵を描く。また博打好きは当然明日のレース結果を知るために、窓にレース結果を書いた紙を貼りつけて、前日に写される写真によってレースは百発百中となる。
 だがこんな調子の良いことばかりが長く続くはずがない。ある日、百発百中の奇妙さに不信感を抱いたレースの胴元?が家に訪れ、博打好きを脅してタイムカメラの所在を突き詰めるのだった。それからはこのヤクザな胴元の部下に見張られ、脅される日々が始まるのであった。

 場所はアパートだけ、会話のある登場人物も7~8人という低予算のB級映画である。だがアイデアがなかなか面白いし、だんだん変化してゆく三人の心理描写も巧みに描いている。そして先の読めない展開にもドキドキしてしまうだろう。
 ただ胴元が登場してからは、SFからミステリーにチェンジしてしまったことと、ラストの収束方法が今一つだったのが非常に惜しまれる。少なくとも終盤では、もうひと捻りもふた捻りも欲しいところであった。

評:蔵研人

タイム・クライム3

製作:2013年 韓国 上映時間:98分 監督:キム・ヒョンソク

 2007年に『TIME CRIMES タイム クライムス』というスペイン映画が製作されているが、本作はそのタイトルをパクったような韓国のタイムマシン映画である。
 タイムマシンを開発したものの、24時間未来に行けるという確証を得ただけで、莫大な研究費用がかかるため、スポンサーから撤退の指示が出ることになってしまう。だがそれに納得出来ない研究室長のウソクは、仲間の反対を押し切って自ら実験台となり、タイムマシンに乗り込んで24時間後の世界に旅立つのだった。

 ウソクが24時間後の世界で見たものは、廃墟となった研究所と、防犯カメラに写されていた不気味な映像であった。一体24時間の間に何が起こったのだろうか。なんとか元の世界に戻ったウソクは、危険なので早く撤退しようと反対する仲間を制して、必死で謎の解明に取り組むのだが、結局それが現実に起こるのを防ぐことは出来なかった。とにかくウソクの行動には一々納得しかねるし、フラストレーションがたまり過ぎたよね。

 まさに序盤のストリーリー展開からタイムトラベルまでの流れは、心が躍りワクワクさせられたのだが、そのあとが全くいただけなかった。タイムマシンの稼働はたったの一回だけだし、仲間同士で殺し合いを始めたり施設の破壊が続き、退廃的で暗くて陰鬱な展開に終始してしまうのだ。これではタイムトラベルの持つ面白さ・摩訶不思議さ・どんでん返しの妙などの味が全くなく、全くカタルシスも得られない。
 なぜそんな不愉快な流れになってしまったのか。またその引き金となった「研究所大爆発の直接原因」が余りにもバカバカしく説得力がない。せっかく立派なタイムマシンが登場するものの、これはSFというよりミステリー・ホラーという雰囲気がする。だがそれならばちっとも怖くないのも情けないではないか。要するにただただ、「24時間後の世界がパズルを解くように合成されてゆく」という作品に留まっているだけなのである。

 またウソクと一緒にタイムマシンに搭乗したヨンウンの革スーツが、気絶している間に「とっくりセーター」に着替えられていたのが、何とも不自然で気に入らない。多分二人のヨンウンが同時に登場するため、それを区別するための手法だと思うが、着替えをする理由とそのシーンを挿入するべきではなかったか。
 細かいことかもしれないが、こうした神経質な配慮があってこそ、荒唐無稽なSF話も成立するのである。逆に言えばそうした繊細さに欠けているからこそ、中途半端な作品にしか仕上がらなかったのかもしれない。

評:蔵研人

タイムマシンの殺人3

著者:アントニー・バウチャー 翻訳:白須清美

 表題作を含んだ、以下12作を集めた短編集である。
 1.先駆者
 2.嚙む
 3.タイムマシンの殺人
 4.悪魔の陥穽
 5.わが家の秘密
 6.もうひとつの就任式
 7.火星の預言者
 8.書評家を殺せ
 9.人間消失
10.スナルバグ
11.星の花嫁
12.たぐいなき人狼

 著者のアントニー・バウチャーは、米国ではミステリ評論家としての地位を確立しているが、ミステリ、SF、ファンタジーなどの作品を創作する作家でもある。さらには翻訳家でもあり、なんと編集者としても多大な実績を残しているのだ。

 表題作の「タイムマシンの殺人」は、45頁の中短編で42分前の過去にしか行けないタイムマシンを使って、巧みに殺人のアリバイ作りをするというSFミステリである。ただタイムマシンとかタイムパラドックスといった部分には余り拘りがなく、あくまでもミステリ小説として紡いでいるので、タイムトラベルものを期待しないほうが良いだろう。

評:蔵研人

時のむこうに4

著者:山口理

 偕成社の少年少女向けの、心温まるファンタジー小説である。
 小学5年生の田所翔太と2歳年下の妹・理子は、ある日買い物帰りに強烈な緑色の光に襲われる。気が付くとそこは終戦間近、昭和19年の東京だったのである。なんと二人は65年前にタイムスリップしてしまったらしい。

 歴史オタクと言われ、祖母の話してくれる昭和時代に憧れていた翔太だった。ところがこの時代は、戦争中で食料もなく、住む家もなく、特高警察に敵のスパイと勘ぐられたり、人攫いに襲われたり、米軍の空襲にも怯えて暮らす、辛く厳しい時代だったのである。
 普通なら平成生まれのひ弱な兄妹だけでは、とてもこんな世界で生きてゆけないのだが、栄二郎という同年代の不思議な少年に助けられ、ギリギリのところで生きてゆくことになる。そしていろいろな苦しさを乗り越え、なんとか終戦を迎えることが出来るのであった。

 気が付くとタイムスリップしてなんと2年間も経過していた。さてその後二人は、現代世界に戻れるのだろうか。そして謎の少年・栄二郎の正体は、彼は一体何者なのだろうか。いずれにせよ、ラストには感動的な結末が用意されているので安心して読んでもらいたい。

 とかくひとは現在に不満を持ち、過ぎ去った良き日のノスタルジーばかりを追い求める傾向がある。だがどの時代にも、光と影の部分が存在することを忘れてはならない。それならば、いま自分が生きている時代が一番良い時代なんだと信じて、胸を張って力一杯生きてみよう。それが著者からの熱いメッセージなのかもしれない。

評:蔵研人

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~3

製作:2013年 英国 上映時間:124分 監督:リチャード・カーティス

 過去にだけタイムトラベルが出来る能力を持つ青年が、その能力をフルに使って意中の女性のハートをつかむというSFラブコメである。監督はあの『ラブ・アクチュアリー』でラブコメには定評の高いリチャード・カーティス。

 タイムトラベル能力を駆使することにより、何度もやり直しが聞くので彼女の好みを知った上で再度チャレンジ。このパターンは、1993年に製作されたビル・マーレイとアンディ・マクダウェルの『恋はデジャ・ブ』とそっくりだ。
 もちろんそれを期待して、やっとこの作品の上映館であるミニシアターを探し出して朝一で観たのである。だが残念ながら『恋はデジャ・ブ』を観たときのような衝撃と面白さは沸いてこなかった。

 ただ彼女と知り合った日より前にタイムトラベルしてしまうと、彼女との出会いはなかったことになり、彼女の連絡場所を書いたメモが消えてしまうとか、子供が生まれた日より前にタイムトラベルすると別の子供が生まれてしまうなどの障害が発生するというパターンは目新しくて面白かった。
 ところが父親の説明では未来には行けないはずなのに、 過去から現在に戻ることは可能なのだろうか。そのあたりがかなり曖昧で分かり難いし、ご都合主義的なところが、ちょっと引っかかってしまったな・・・。


評:蔵研人

伝書鳩クロノスの飛翔4

著者:中村弦

 クロノスという愛称の報道用伝書鳩が、50年の時を飛び越えて昭和36年と平成23年を繋ぐ。そしてその奇跡の飛翔が、日本の危機を救うことになるという、ファンタジックなサスペンス小説である。

 本作は時をテーマにしているが、時の流れを超えることが出来るのはクロノスだけであり、主役である昭和の坪井永史と平成の溝口俊太は、時を超えることは出来ない。彼等はただ自分たちが存在している世界で、必死になってその役割を遂行するだけである。
 そして彼等だけではなく、多くの協力者たちがクロノスの奇跡を信じ、最後まで諦めずにひたすら前向きに行動することによって日本は救われることになる。

 前半はやや読み辛いと感じたのだが、永史が拉致されるあたりからサスペンス風味が強くなり、俄然その成り行きが気になってくる。そしてラストの収束が実に見事であった。
 謎の人物の正体、明和新聞社の旧館が取り壊されなかった理由、クロノスの剥製などが、巧みに循環して繋がってゆくのである。だから読み終わった後に清々しさが残るのであろうか。

 さらに昔は新聞社で情報伝達手段として伝書鳩を使用しており、どの新聞社の屋上にも鳩小屋があったということを初めて知った。そして鳩たちは記事や写真を足や背中に付けて、新聞社の鳩小屋までの何百キロもの距離を飛んだらしい。
 もちろん近年は通信機器の発達により、伝書鳩の役割は終わってしまった。だがかつて彼等が命がけで特ダネを運んでいたのかと考えると、実に感動的な話ではないか。

評:蔵研人

STAND BY ME ドラえもん4

★★★★

製作:2014年 日本 上映時間:95分 監督:八木竜一、山崎貴

 藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品として製作され、シリーズ初の3DCGで『ドラえもん』を再構築した作品である。従ってかつての名作を繋ぎ合せているため、ストーリーにオリジナリティーが欠けているという批判もあるようだ。
 だが3DCGの映像は、まるで最近のディズニーアニメのように洗練されており、映画館の大スクリーンで観る価値は十分に高い。また見方を変えれば、つぎはぎなストーリーをよくここまでまとめて、大人の鑑賞にも耐えられ総括的な作品に創りあげたものだと評価しても良いだろう。さすが『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴氏が手がけた脚本である。

 ただSFとしての発想がかなり甘い。そもそものび太の結婚相手を替えるために、曾孫がドラえもんを現代に送り込んだということ自体があり得ない。つまり結婚相手が替われば、その曾孫は誕生しないわけで、タイムマシンで過去に来ることも出来ないはずだからである。
 また現代(と言っても昭和時代?)から15年後に街中空を飛ぶ乗り物だらけというのも飛躍し過ぎているではないか。せっかく大人にも楽しめる作品を目指したのだから、そのあたりの矛盾が起こらないような設定が必要だったのではないだろうか・・・。

 まあいずれにせよ、ドラえもんのアニメを観てこれほど泣けるとは思わなかった。映画が終わって、隣に座っていた小さな子が、「面白かったね」と親に話しかけているのを聞いて、やっぱり良い映画だったんだと感じざるを得なかったのも確かである。

評:蔵研人

All You Need Is Kill(小説)

★★★☆
著者:桜坂洋

 この舌を噛みそうな英語のタイトルは、1967年7月にビートルズが発表した15枚目のオリジナルである「All You Need Is Love」をもじっているのだろうか・・・。またストーリー構成や固有名詞のネーミングから、著者が元システムエンジニアで、コンピュータゲームオタクであることが、それとなく臭って来るようである。

 先日トム・クルーズ主演の映画を観て、なかなか面白かったので、原作本であるこの小説を読んでみることにした。原作ものの場合、通常は映画を観たあとに、よく分からなかったシーンや主人公の心象風景などを確認するために、原作の小説を読むというパターンが多いはずである。
 もちろん本作もその原則を踏襲するつもりで、先に買った小説はあえて伏せておき、映画を観た後で読んでみた訳である。ところが、「近未来に起こる宇宙人との戦争を舞台に、時間のループにはまるうち、だんだん戦闘能力をアップさせてゆく主人公の成長と運命を描いた物語」という基本的なポリシー以外は、映画とはかなり異なるストーリーだった。

 原作の主人公はまだ20代であるが、映画のほうはトム・クルーズが主演のため、かなりの年齢差がある。そこでその年齢に会った役柄に変更して、脚本も大幅に書き直したらしい。しかしながら今回はその脚本変更が大正解で、映画のほうが原作を凌いで、大勝利を収めてしまったような気がする。
 というのも、小説を読んでもかなり読み辛い文章であること。最近の日本SFにありがちなカタカナ表記が多く、また注意して読まないと、誰が喋っているのかよく分からない会話が多用され過ぎているため、珍しく映画のほうが分かり易くなっているからである。

 さらには、なんと映画ではハッピーエンドだったのに、原作のほうはかなり悲壮感の漂う文学的な終わり方をしている。そして何といってもループの論理とそのシチュエーションが全く異質であり、小説のほうはよく読み込まないと理解出来ない難解さを伴っている。いずれにせよ、近年の日本SF小説は、年配のおじさんにはだんだん理解し難くなってしまったな・・・。

評:蔵研人

オール・ユー・ニード・イズ・キル4

製作:2014年 米国 上映時間:113分 監督:ダグ・ライマン
 
 なんと桜坂洋のSF小説『All You Need Is Kill』が、トム・クルーズ主演のハリウッド映画になって逆輸入されてしまった。当初主演はブラッド・ピットが予定されていたが、最終的にトム・クルーズが選ばれ、彼の年齢に合わせるため、ジョビィ・ハロルドによって脚本が書き直されたという。

 近未来の地球お話である。エイリアンの侵略とその激しい攻撃を前に、もはや人類の軍事力では太刀打ちできなくなっていた。なにを間違ったのか、そこに戦闘経験ゼロの広報担当将校ケイジが無理やり送り込まれてくる。兵器の使い方も知らない彼は、戦場ですぐに死亡してしまうのだが、その瞬間また基地に送り込まれた前日に戻ってしまうのである。
 そしてこれを何度も繰り返すタイムループにはまっているうちに、だんだん戦闘能力が向上してゆくのだった。そんな中で、英雄的な女性戦闘員リタと巡り合い、彼女も過去にタイムループを繰り返していたことが判明する。

 いずれにせよ、『恋はデジャ・ブ』にはじまって、『タイムアクセル12:01』、『リバース』、『トライアングル』、『ミッション:8ミニッツ』など、タイムループ系の映画には目のない私であるが、そのほとんどの作品に外れがない。その中でも本作はかなりの良品であると言って良いだろう。
 ことにケイジが最初は軟弱兵士だが、タイムループを繰り返しながら、何度もリタに鍛えられて少しずつ頼りがいのある兵士に変貌してゆくというパターンが、『恋はデジャ・ブ』と似ていて、私にはかなり心地良く感じられた。また主演のトムもぴったりのはまり役で、圧倒的なCG映像にも負けず劣らずの大熱演であった。

評:蔵研人

青天の霹靂 小説

★★★☆
著者:劇団ひとり

 それにしても劇団ひとりは器用な男である。もともとは漫才師にはじまり、お笑い芸人、作詞家、俳優、作家、監督、脚本家と何足ものわらじを履き続けている。
 この小説については、タレントだから出版されたのかもしれないが、それにしてもなかなか味があって面白かった。だからこそ本人が準主役で映画化され、脚本と監督まで手掛けているのであろう。

 映画のほうを先に観て、その解説用も兼ねてあとで小説を読んでみた。ストーリーは、ほとんど映画と変わらないが、映画のほうは小説の登場人物を少し絞ってシンプルに仕上げており、ラストもかなり説明不足のまま終劇となっていた気がする。
 ただ先に観た映画のほうが感動的だったのは、先手有利という定石なのであろうか。いずれにせよ、234頁とそれほど長くないし、気取らず分かり易い文章なので、誰が読んでもあっという間に読破してしまうことだろう。
 なおストーリーの概略については、映画のレビューの中で触れているため、ここでは省略することにした。もしストーリーを知りたければこちらの記事を覗いてみて欲しい。

評:蔵研人

X-MEN:フューチャー&パスト

★★★☆

製作:2014年 米国 上映時間:132分 監督:ブライアン・シンガー

 基本的にシリーズものは余り観ないことにしているのだが、本作はサブタイトルが示す通り、タイムトラベルを扱っているので早速映画館で観ることにした。今回の主役も一応は、ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンなのだが、若き日のプロフェッサーを演じるジェームズ・マカヴォイと、ミスティークを演じたジェニファー・ローレンスも主役と言っても間違いないだろう。というよりウルヴァリンの活躍はかなり控え目だったような気がする。
 
 つまり現状の危機を打破するために、不老不死のウルヴァリンが過去に跳ばされて、過去の歴史を変える旅に出るのだが、そこで鍵を握るプロフェッサーとミスティークに遭遇すると言う設定なのである。さすがにタイムトラベル仕立てなので、いろいろと捻った展開になり易い。特にシリーズを通して観ていないとちょっと分かり難いのが、現在のマグニートーが味方であるのに、過去のマグニートーは敵に回ってしまうと言うことであろうか。

 暗い未来戦争や過去に戻ってそれを阻止しようとする展開には、なんとなく『ターミネーター』の臭いを感じたのは私だけであろうか。だんだんスケールが大きくなり過ぎて、ちょっと食傷気味だった本シリーズだったが、ラストでは全てがリセットされ、これからまたX-MENたちの個性を生かした新たなる活躍が期待出来るかもしれない。

評:蔵研人

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