製作:2009年 米国 上映時間:90分 監督:セス・グロスマン

 第1作目が秀作であったため、いつの間にかシリーズ化されてしまったが、第1作目以外は全く別のコンセプトを感じる。第2作は罵倒され、本作はやや持ち直しとのレヴューが多いが、第2作も第3作もともに期待外れであることに変わりがない。
 本作はSFとかファンタジーではなく、スプラッターホラーに成り下がってしまった。またエログロはいただけないし、全く必然性も感じられない。単に監督の好みなのだろうか。

 それから、タイムスリップするためのインフラも、初めはバスタブとコードとパソコンが必要だったのに、いつの間にかバスタブと氷だけになり、最後は何もないところでタイムスリップしてしまうのだ。一環性が全くなく、ラストも夢落ちのような、ホラーのラストシーンのようなあいまいな幕の引きだった。
 第1作のネームバリューだけに頼って、レべルの低い続編を出し続けられるのも、多分もう一回だけだな。私はもうこれでこのシリーズは見納めにしたい。といいつつも、結局もう一回位は観ることになるのだろうか。

評:蔵研人